【心遣いアンテナ14 受け入れる心】

前回カウンセラーの心遣いのお話を書きましたが、今回はカウンセラーの基本スキルでもある傾聴のお話をしていこうと思います。
あなたは自分の話をしている時に、相手が『聞いて』もらえなければどう感じますか?
また『聞いて』くれたとしても、あなたのことを受け入れてもらえなかったらどう感じますか?
(今回は『聞く』と『聴く』の違いを理解してみてください。)

実は大切なのはただ話を『聞く』ということよりも、相手の言葉、そして声の調子、しぐさ、表情といった情報を全て受け入れて相手の話を『聴く』ことなのです。
話を『聞く』ことは相手のことを考えなくていいのですから、テレビの音を聞き流すように誰にでもできます。

しかし相手の話を『聴く』ことは、そういった全ての情報を受け入れながら、そして相手の言いたいことを否定せずに『聴く』ことが大切なのです。
あなたは自分の考えや価値観を人に話して、否定されたときどう感じますか?
否定されているのがわかりながら、話を続けることはきっと難しいでしょう。
しかしその逆で、あなたの話を肯定してくれながら聴いてもらえば話も弾んで、話している方も楽しくなってきます。
「こんなこと書かなくてもそれぐらい知っているよ」という方も多いかもしれません。

しかし知識で知っているだけで、実践できていない人が多いのです。
話を聴いているのを見ていると、どうしても自分の価値観や感情が優先し、相手の話を聴こうとしないケースが多いようです。

もしあなたが相手のことを大切に考えたいのであれば、相手のことを中心に考えてあげなくてはなりません。

相手のことを中心に考えるということは、自分の価値観や考えはどこか別のところにおいておかなければなりません。
そのことを知っていれば、相手を否定するメッセージを相手に伝えることも簡単にできますが・・・。

どうするかは自分次第です。

ある芸能人が「この世の中には、できない理由を探す人と、できる理由を探す人がいる」と言った人がいました。
「そんな事できる訳ないよ。」とできない理由を探す人と、「難しいかもしれないけど、こんな事もできるかも?」とできる理由を探す人とではあなたはどちらの人に話を聴いてもらいたいですか?
どうせなら、できる理由を一緒に考えてもらえた方が話を聴いてもらえたことと同時に理解してもらえた喜びを感じることができるはずです。

あなたは人とどういったコミュニケーションを取っていきたいですか?

無意識に『聴く』ではなく『聞く』になっていませんか?

あなたは人にできない理由(当たり前とか常識)を押し付けようとしていませんか?

自分の話を聴いてもらえない人には、いずれ何も話さなくなってしまうのではないでしょうか。

これが傾聴の基本ですよ。
 

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