最近は人の心理を経済に取り入れていくケースが増えているそうです。
経済に心理を取り入れるというと、どうしてもお店側に誘導されるといったネガティブな考えが浮かんできます。
しかしよく考えてみれば、人に押し付けられたり誘導されるのではなく、自分が気持ち良くうまく誘導されるのであればその手法はポジティブに受け取れるのではないでしょうか?
例えば私もよくあることなのですが、「この商品が欲しい」と目星を付けてお店に行きます。
そして購入後、自分の決断に後悔がないように店員に説明を受けると・・・。
「それよりもこっちのメーカーが・・・。」
と始まります。
そして説明を聞いていると自分のココロが揺れてくる。
最後には目を付けていたものより、ちょっと高い商品を購入。
なんてことはザラにあるのではないでしょうか?
私はそういった誘導する技術を理解しているので、抵抗しようとすればできるのですがあまりにも心地のよい誘導であれば、抵抗しません。
心理を掴むテクニックは「五感をいかにうまく刺激をするか!」です。
試食販売なんてまさに味覚や嗅覚や触覚をうまく刺激しているとしか言えません。
ご飯の材料を買出しに行く時間帯って、案外お腹が空いた時間が多いですよね。
そんな時に、いい匂いがどこからか漂ってくる。
そしてその匂いにつられていくと目の前にはとても美味しそうな試食が待っている。
お店の人はうまく勧めてくれ、食べてみるとお腹が空いていたのもあり、すごく美味しい。
(実はその雰囲気で美味しさも変わりますよね。ここではそういった心理も働きます。)
タダでもらうのは気がひけ、「まぁ美味しいかったからいいだろう」と自分の行動を意味付けをし、そのまま買い物カゴへ。
といった流れです。
ここでは五感がうまく刺激され、いい具合に誘導されています。
だって欲しいと思っていたものではないものを購入しているのですから・・・。
ということを考えて見ると、誰でもそうですが無意識のうちに誘導されているのです。
人が心地よく感じること。
商売にとってこれはとても大切なことではないでしょうか。
相手のことを考えることこそ、究極のサービスだと考えてます。