【心遣いアンテナ1 ある古本屋】

ネガティブな内容になるかもしれないが、実際にあった事例をここで紹介し、心遣いアンテナの感度を少しでもあげていただきたいと思う。

仕事柄のせいか、たくさんの本を乱読している。そのため、新しい本を買い続けていればかなり出費がかさむため、古本屋をよく利用している。今や古本屋は私にとってなくてはならない場所になっている。
私は「この本が欲しい」と目的を持ち古本屋に行くのではなく、フラっと寄ってみるといった感じだが、必ずといっていいほど本を10冊以上は買い込む結果となる。
(値段が安いので、ついつい題名だけで気に入った本を次々と手にしていく結果なのだが)

今回はフラっと立ち寄った古本屋で実際にどんなことがあり、どう感じたかを書いていこうと思う。

この日もいつものように、題名をざっと流しながら見て適当に本を選んでいた最中のこと。
同じ筋にいる本を並べたり、整理したりしている若い店員(きっとアルバイトであろう)がいた。
その通路は、あまり広くなく2人がすれ違うのがやっとの狭さである。
私はその店員の動きを見ながら、なるべく作業の邪魔にならないよう、できるだけ離れて本を選んでいた。
しかし、その店員は他の筋に移動するときに、こともあろうか無言で私の前を通ったのだ。

心遣いがデキルようになるためには、相手軸で考えるというのを最初のメルマガに書いている。
そう、相手は友達でも家族でもなく、大切なお客様なのだ。
そのお客様が本を選んでいるにも関わらず、一言もなく通るなんて自分のことしか考えていない。
一言「前を失礼します」でも声をかけてくれれば、ダメという人はほとんどいない。
この一言あるのとないのでは雲泥の差である。
一言あるだけで、自分の存在を認識してもらえているという満足感さえ得ることができる。
人は、この存在感を認識してもらえるだけで嬉しいことなのだ。
こういった心遣いアンテナに気付きさえすれば、実行するのはそんなに難しいことではない。だけど気付かなければ実行できない。

この一言が言える人、言えない人あなたならどっちになりたい?

余談として、私は本をたくさん買うこと想定せず、かごを持たないのだが(いつも後悔する)この瞬間もたくさんの本を持っていた。
私であれば、「前を失礼します。よろしければかごをお持ちしましょうか」と声をかけるだろうな~。

コメント

タイトルとURLをコピーしました