【心遣いアンテナ43 ありがとう】

今回は私がカウンセラーになるずっと前の話で印象に残ったことを書いていきます。

ちょうど学生最後の年の夏休みに大阪に住む友人の家に遊びに行った時の話です。
遊びに行った友人とは小学校1年の時からの付き合いで、お互いクラスが同じになることが多く、よく一緒に遊んでいました。
その友人は私と違って、成績も良く、そしてスポーツもでき、学校の中でも目立つ存在。
良く言えばリーダーシップが取れる人でしたが、悪く言えばちょっと我侭なところもある人でした。
そんな我侭な面もありますから、納得いかずよく喧嘩もしていました。
しかしながら小・中学校は同じ校区で、一緒に学校に行く仲でもありました。
高校に入ると、たまに遊ぶ程度になり大学に入ると(私は大学には行きませんでしたが。)本当に会うことなんてないぐらいの疎遠ぶり。

そんな状況での遊びに行った時。
昔のたわいの思い出話をしている中にも、昔の印象と違った印象が・・・。
そう「別人かな?」と思えるぐらいの違和感を感じたのをもう20年近く経ってもまだ覚えています。

ずっと話をしながら、「何が違うのだろう?」とずっと考えていました。
そうしてわかったことが、
「ありがとう。」
という言葉が頻繁に彼の口から出ていたのです。
そういや、過去を振り返ってもそんな言葉の印象なんてほとんどありません。
何が彼を変えたのか非常に興味を持った私は彼に直接聞いてみると彼は、
「高校生の時の友人がどんな些細なことにもすぐに「ありがとう」と言う奴がいてそれにすごく感動して、真似をしてみようと思った。」
といったことを話してくれました。

「ありがとう」

という言葉が
「そんなにも人を変えるのか!」
と逆に私も感動を覚えたのを覚えています。

それと同時に自分が彼とずっと付き合っていて、彼を本当に思って我侭な所をあれこれとアドバイスをして直すように言っていたことも意味を成さず、自分が尊敬をしその人のように成りたいと思ったら自分でしか変えることができないということをその時に学ばせてもらったような気がします。
人が誰かの人生(何か簡易な決断でもいいと思います。)を無理矢理変えることはできず、もし変えたい人がいるなら自分が変わらないといけないということです。

また「ありがとう」という感謝の気持ちを持つことで、自分中心ではなく相手中心の視点を持つことができ、本人の気が付かない所で変化を始める。
しかもその短い言葉により、周囲に何とも言えない心地よさを感じさせることができるなんて何て素晴らしい言葉なのでしょうか。

言い慣れていなければ、恥ずかしさが先に立つかもしれませんが、ずっと意識して言い続けていると自然と言葉が勝手に出てくるようになるのではないでしょうか。

是非実践することをお勧めします。

jams(ジャムズ)催眠心理療法
https://www.jams-h.com/

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