これはお盆に長崎県の精霊流しに行ったときの話です。
まずここで香川県の方には精霊流しと言っても馴染みが無いと思いますので説明をしておきます。
精霊流しは長崎県の伝統行事であり、初盆を迎えた故人の家族らが、盆提灯や造花で飾られた精霊船と呼ばれる船に故人の霊を乗せて、流し場と呼ばれる終着点まで運ぶのです。
ただその流し場まで向かう道中に、花火(主に爆竹)をしながら道路を歩いて行くのですが、その爆竹の音がすごいのなんの・・・。
爆竹をするというのは中国の魔除けの文化が入っているのでしょうか?
皆さんは爆竹をしたことがありますか?
私は小学校のころ、爆竹をして爆竹が禁止になった思い出があるのですが・・・。
まぁ小学校の頃の記憶ですから、音がすごかったのは覚えているのですが今改めて見るとちょっとビビリます。
その流し場の手前にある県庁坂が必ず通る道になるのですが、やはりその道は最後に近いということもあり、爆竹の量が半端ないのです。
1箱まるごとの爆竹なんて普通で、爆竹の箱が数百個も入ったダンボールごと火を付けたりするのです。
ここまで来ると隣にいる人の話し声なんか聞こえないぐらいです。
とまぁこんな伝統行事なのですが、道路を精霊船が通るのを歩道で見ていたのですが、警察官が近寄ってきて、
「危ないから下がってください。」
の言葉。
そんな時よく言われますよね。
どうしても見たい気持ちが勝って自然に前に前に出てしまいます。
そして一度前に出ると後ろも人がいっぱいでなかなか下がるのも大変です。
またどうしてもその言うことを聞きたくない気持ちが正直なところ出てきます。
しかしその時の警察官は
「本当に危ないですよ。さっき私の顔にも飛んできましたから。」
という一言が付け加わりました。
この一言で
「確かに危ないよな。さっきから近くで鳴った爆竹の衝撃で石が飛んできたもんな。」
と考え、一歩ですが素直に下がることができました。
またその警察官には爽やかな(私が感じただけかも?)笑顔もありました。
ただ単に上から言われる一言と、相手の立場に立った一言では受け取った気持ちが変わります。
そんなこと皆さんもありませんか?
内容は同じこと言われたとしても素直に言うことを聞ける場合とそうでない場合。
ちょっとした言葉で相手の行動も変わるのです。
本当に些細なことで意識するのは簡単なことではないかもしれません。
しかし相手の立場に立ったことは想像できるのではないでしょうか?
ちょっとした意識で相手も変わるかもしれませんね。