相手に興味を持つということができる人というのは話しをしていても話易いし、また信頼関係を築き易いのではないでしょうか。
話をしていても素っ気ない相槌だったり、また時間を気にしていたり、上の空だったりといった態度が見えてしまうと話す気もなくなります。
その逆にちょっとしたことでも、質問してくれたり、相槌も興味を持ってくれているような相槌だったりすると話易くなります。
以前にテレビで芸人の方が言っていたのですが、「マジっすか」という相槌だけで話を聞いているようにできるという技(?)を披露していました。
本当に驚くような話をされたときは「マジっすか」を驚いた感じで言い、また悲しい話などの時は「マジっすか」をちょっと悲しげに言い、何でもないような話の時は受け流すような感じで「マジっすか」と言うような感じです。
これはカウンセラーもよく使う技術でペーシングと言うものがあります。
相手の行動や感情に合わせることを行い、信頼関係を築くテクニックなのです。
後もう一つこの言葉の利点を説明しておくと、その「マジっすか」の一言でほぼ全てを表現していますので、自分の余計な意見を言わなくて済むということです。
話を聴いているとどうしても、自分の主観やまた常識といった言葉で相手を否定してしまったり、また相手の言いたいこととニュアンスが違ったりすることを防ぐことができるのです。
この芸人はそういった技術を知っているかどうかはわかりませんが、ほとんどの人は「何となくこうされたら心地いい」というものを感じています。
そういったことを自分なりに理論付けることにより、そういったテクニックを生み出せたのではないかと私は考えています。
ただこの言葉の欠点は皆さんもおわかりになるとは思いますが、いい大人が「マジっすか」とは言えないことです。(笑)
傾聴というテクニックもありますが、相手の話を否定することなく、「あなたの話に興味を持っていますよ」というサインを送ることはとても重要なことです。
また機会があるときに傾聴の話をしますが、相手に「興味を持っていますよ」
とサインを送ることは相手に対しての心遣いになるのではないでしょうか。
ほとんどの人は自分に興味を持ってくれるということは、とても心地いいことなのです。
その理由は、興味を持ってもらうことで「愛」を感じることだからです。
以前にも書いたかもしれませんが、愛の反対の世界は憎しみや怒りなどではなく、関心(興味)がない世界です。
何とも感じない世界です。
最近のニュースでもよく取り上げられますが、「親が子どもの世話をしないことで亡くなった」ということありますよね。
あれこそが愛の全く反対の世界なのです。
相手に興味を抱くことの大切さを少しでも理解してもらえればと私は考えています。
jams(ジャムズ)催眠心理療法
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